※この記事は、前回の記事の続きです。
▶︎前回:最終出勤日。嫌がらせと応援の中で迎えた、病院看護師としての最後の日【看護師リアル体験談】
退職届を提出し、有給消化に入った私は、最初の1か月はただただ自由を満喫していました。
仕事から解放された解放感が大きく、もう辛い思いをしなくて済む。
そんな気持ちが毎日を支配していました。
有休消化前半戦
有休消化期間が開始してからは、
部屋でアニメを見たり、
掃除をしたり、
普段あまり作らない料理を作ってみたり、
気が向くままに過ごしていました。
大きな病院での慌ただしい日々から離れ、
誰にも怒られることなく、
好きなことだけに集中できる時間は本当に心地よく、
日々があっという間に過ぎていきました。
ちょうどコロナ禍始まって真っ只中、外出など控えてくださいという時期で、
旅行や遊びに行くことも憚られたため基本的には家で過ごしていました。
求人情報もチェックしてはいましたが、
最初の1か月は特に焦らず
「いい条件があれば応募してみようかな」
という程度。
毎日が自由で、やるべきことは何もない。
人生の夏休みだと思って、その贅沢な時間を存分に楽しんでいました。
有給消化後半戦
6月に入り、有給消化期間も終盤に差し掛かりました。
6月末で退職することになっていたので、
そろそろ次の仕事を探さなければならない時期です。
クリニックの求人を見たり、サイトで条件を比較したりするうちに、
今までの大規模病院とクリニックの違いを知りました。
大きな病院では、月給が少なく見えてもボーナスが何ヶ月分も支給されることが多いですが、
一方クリニックでは夜勤がない割に月給は高く見えますがボーナスが少なく、
総合的な年収では病院の方が高い傾向にあることに気づきました。
それでも、夜勤がない働き方や体力的に無理のない環境で働けることは魅力的で、
「働く環境」と「収入のバランス」をどう取るかを真剣に考えました。
この期間は、自分と向き合う時間にもなりました。
「何がしたいのか」
「何がしたくないのか」
「なぜ大きな病院でうまくやれなかったのか」
「夜勤は本当に必要なのか」
振り返ると、心と体に負担をかけ続けていた理由も明確になりました。
休職や退職を経て自分の限界を理解したことで、
次に何を大事にして働きたいかも少しずつ見えてきました。
海外という新しい可能性
そんなある日、姉とテレビを見ていたときのことです。
家で姉とテレビの海外特集を見ていると、
姉がポツンと言いました。
「ワーホリとか行ってみたら?」
正直、私は海外に全く興味がなく、
一度も行ったことがありませんでした。
沖縄が私にとっての海外!
と言うほど沖縄に行く以外で飛行機に乗ったこともなく、
沖縄には都会にない独特の雰囲気が大好きで、
沖縄で満足して海外に目を向けることもありませんでした。
パスポートも持っておらず、英語も得意ではありませんでした。
それでも、その一言がなぜか心に刺さりました。
「正社員として医療機関で働く」しか選択肢がないと思い込んでいた私にとって、
初めて生まれた新しい選択肢でした。
正社員だけが看護師の働き方じゃない。
看護師をブランクなく続けなければいけないわけでもない。
派遣やアルバイトで働きながら準備すれば、
コロナ禍が明ける頃海外に行ってみるっていうのもアリかも…
そんな未来が突然目の前に現れたのです。
今まで、
看護師の免許を持っている=医療機関で働き続けるのが普通
と思っていた自分にとって、それは大きな解放感でもありました。
自由に時間を使える有給消化期間だからこそ、
次のアクションを焦らずにじっくり考えて、
思いがけない選択肢に気づくことができたのだと思います。
有給消化はただの休暇ではなく、人生を考える時間
有給消化中の私は、
最初はただ解放感に浸り自由を楽しんでいましたが、
そのうち自然と「次の一歩」を考える時間が増えていきました。
働くことだけが自分の価値ではないこと、
夜勤に向かない自分を受け入れること、
そしてこれからどう生きたいかを少しずつ整理する期間になりました。
退職前に有給をきちんと消化できたことは、
精神的な意味だけでなく、
実務的にも大きな助けになりました。
心身を休めるだけでなく、自分の人生を見つめ直す時間が取れたのです。
そして、その時間があったからこそ、
海外という新しい挑戦を考える余裕も生まれたのだと思います。
師長と真正面から衝突して、消耗しても、
戦って有給を全取得してよかったです。
まとめ
退職前の有給消化はただの「休暇」ではなく、
自由に自分と向き合える貴重な時間でした。
最初は単純な解放感と楽しさだけでしたが、
徐々に「働き方」や「人生の選択肢」を考える時間へと変わっていきました。
有給をきちんと消化し、心も体もリセットできたこと。
自分の限界を受け入れ、新しい可能性を考えられたこと。
それらが、次の人生の一歩を踏み出す大切な土台になったのです。
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