病院を離れた看護師が、派遣のワクチン接種会場で感じたこと【体験談】

ヤメ看体験談

なぜワクチン接種会場で働いたのか

私がワクチン接種会場で働いたのは、コロナ禍の真っ只中でした。

医療現場が逼迫する中で、ワクチン接種の需要は一気に高まり、派遣求人も数多く出ていました。

正直に言うと、

「ここで何かを成し遂げたい」とか

「キャリアにつなげたい」とか、

そういう大きな理由はありませんでした。

生活のため。

ワーキングホリデーまでのつなぎ。

そして、あまり深く考えすぎなかった、というのが正直なところです。

時給が比較的高く、期間も決まっていて、夜勤もない。

当時の私にとっては、ちょうどいい条件でした。

派遣で自分の入りたい日に入れてもらい、半年ほど続けて約9ヶ月間働いていました。

ワクチン接種会場での看護師の役割

ワクチン接種会場での看護師の役割は、とてもシンプルです。

  • 問診
  • ワクチン接種
  • 接種後の経過観察

医師、事務スタッフ、誘導スタッフなどと明確に分業されていて、

看護師は決められた役割を淡々とこなしていく形でした。

医療行為はありますが、

病棟のように自分で幅広く判断する場面は多くありません。

ただし、

経過観察中に気分不良を訴える方が出た場合は別です。

血圧測定、症状の確認、必要時の医師への報告など、

最低限の判断と急変時対応は求められます。

病院との決定的な違い

病院との一番の違いは、

すべてが流れ作業であることでした。

一人ひとりと長く関わることはありません。

その日、その時間に来た人に、安全にワクチンを打つ。

それだけです。

対象は基本的に元気な人なので、

病気を抱えて入院している患者さんとは、前提がまったく違います。

夜勤はなく、残業もほぼなし。

仕事は仕事、と割り切れる環境でした

良かった点

正直に言うと、楽でした。

体力的にも、精神的にも、

病棟で働いていた頃とは比べものになりません。

人間関係もあっさりしています。

派遣同士、期間限定、必要以上に踏み込まない。

リーダーなどの業務はあっても上下関係がそこまでなく、

みんなで協力して雰囲気よく仕事していました。

一緒に働く看護師さんとコロナ禍の仕事の情報共有から今までしてきた仕事の話など、

貴重な話を聞けることもありました。

その日の仕事が終わったら近くで買い物などを楽しんで、

家に帰ってまでなにかを引きずるようなことは全くありませんでした。

一方で…

一方で、看護師としての「やりがい」を強く感じる仕事ではありませんでした。

特にコロナ禍でワクチン接種者が多く、

毎日何十、何百人にワクチンを打っていく中で、

医療がどこか「作業」になっていく感覚もあります。

ただ、当時の私はそこまでやりがいを求めていなかった、というのも事実です。

「ありがとう」と声をかけてもらうことはありましたし、

それで十分だと思える自分もいました。

また、大きな企業のワクチン接種会場で英語話者の方が来られることもあり、

英語を話す機会があったのは、個人的に楽しかった点です。

ただ、英語に強い苦手意識がある人はたじろいでいました。

ワーキングホリデーに行くことを決めてから英語を勉強し始めていた私は、

看護や医療とは直接関係ないと思っていた英語が、

こういう場面で役に立つんだ、と感じました。

この経験が教えてくれたこと

この経験を通して改めて感じたのは、

看護師の仕事の幅は本当に広いということです。

  • 全力で向き合う時期があってもいい
  • 割り切って働く時期があってもいい
  • 成長を求めない選択も、間違いじゃない

病院で疲弊したからこそ、そう思えました。

また、急変時対応の何を見るか、何をするか、何を報告するかなどのアセスメント力と咄嗟の行動力は、

どこで働いていても必ず役に立つスキルだと実感しました。

そして、

英語のように一見関係なさそうなものも、

いつどこで役に立つかはわからないなと思いました。

おわりに

派遣のワクチン接種会場で働いた経験は、

私にとって「あの時期最適な仕事だった」と思える仕事です。

人生のフェーズによって、

「ちょうどいい仕事」は変わります。

全力で看護をしたい時期もあれば、

少し距離をとりたい時期もある。

どちらが正しい、という話ではありません。

もし今、

「病院以外で働くのってどうなんだろう」

そう思っている人がいたら、

こんな働き方もある、という参考の一つになれば嬉しいです。

ヤメ看さっちゃん

看護師を辞めたいあなたへ。
私も同じ気持ちを抱えながら働いていました。
退職するまで、悩み・葛藤・罪悪感の毎日でした。
同じように悩む看護師さんが、少しでも気持ちを整理して「後悔のない選択」をできるように、
私の実体験や退職・転職・人生に関する情報をこのブログで発信しています。

キャリアアップや成功談ではなく、
迷いながら選んだ道、立ち止まった時間、
私の人生をそのまま飾らずに書いています。

このブログは、
今の働き方や生き方に違和感を感じている人が、
答えを急がず考えるための場所です。

人生迷子でも、大丈夫。
「こうしなきゃ」じゃなく
「こういう生き方もあるんだ」と思える材料になれば嬉しいです。

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