※この記事は、前回の記事の続きです。
▶︎ 前回:有給40日を捨てて辞めるのが常識?復職後に看護師3年目が感じた違和感【看護師リアル体験談】
有給とボーナスを計算して「決意」
私はもともと、「大病院で3年は頑張る」と自分の中で決めていました。
その3年目の終わり、3月まで頑張るのはいい。
でも、その先もこの病院で働き続けるつもりはありませんでした。
そんな中、有給とボーナスのことを計算してみたのです。
もし5月のゴールデンウィークまで働けば、
その後は5月と6月をほぼ有給で休める。
さらに6月にはボーナスが支給される――。
「これは、絶対に権利を放棄できない」
そう思い、私は心に決めました。
- 有給はすべて使う
- 退職は6月末
- ゴールデンウィークまで勤務する
これを師長に伝えるため、面談の予約を取りました。
面談は手術室で、2人きりの緊張空間
師長との面談は、空いている手術室で行われました。
2人きりで緊張が張りつめる空間です。
まず私は、退職の意思を伝えました。
師長の反応はまずまずです。
休職したこともあり、あまり期待もしていなかったのかもしれません。
しかし、問題はここから。
「有給をすべて消化して退職したい」と伝えた途端、師長の反応は想像以上に厳しいものでした。
師長の反応はまるで裏切り者扱い
師長はこう言いました。
「今まで先輩に世話になっておいて、辞めてしかも有給を使うなんて」
「有給を使っている間も、病棟や手術室は1人減るから人手が足りなくなる」
確かに、私は看護師2年目まで病棟勤務で、
3年目で手術室に異動したため、
手術室には1年しかいませんでしたが、
たくさん努力してほとんどの手術は一人で対応できるようになっていました。
独り立ちしてから数々の手術に1人でついたのに、
それは全く手術室に貢献していなかったとでもいうのでしょうか?
とにかく、師長は全く耳を貸してくれません。
その時、私は思いました。
「有給を権利として使うことは、そんなに非難されることなのだろうか?」
看護師としての“常識”と、自分の“権利”の間で、心の中で葛藤が生まれました。
私の切り札は“人生イベント”
そこで、私は持っていた切り札を伝えました。
- ゴールデンウィークに結婚を前提に考えている彼氏と引っ越しをする
- 今の職場からは1時間半以上かかるので通勤が難しい
- だからゴールデンウィーク以降は通勤できない
- そしてそのあとは有休消化をしたい
すると師長は、予想外の反応をしました。
「なんでそれを事前に私に相談してくれなかったの?」
――え?結婚や同棲などの人生イベントまで、ただの上司の師長に事前に相談して決めないといけないの?
しかも通勤時間が長くなり通勤が難しくなることについて、
師長は
「私の方が時間をかけて通勤してるよ!?」
と言いました。
私は心の中で
「いやいや、あなたはそれでも好きでここに通っているんでしょ?
私にとって通勤にそんなに時間をかけるのはしんどいし、
そこまでしてここで働きたくないって言ってるんだよ」
と思いました。
そのとき、師長と自分との間には、やはり理解の溝があることを痛感しました。
どちらも師長基準で話されて意味がわかりませんでしたが、
その場では、面談の緊張と師長の圧力で、とても言い返す余裕はありませんでした。
萎縮してしまう自分
師長は少し威圧的で、私はそういう人を前にすると緊張して萎縮してしまうタイプです。
普段なら主張できることも、この場では言えませんでした。
でも、「もう決めたことは変えられない」という覚悟があったため、淡々と事実として有給取得と退職の意思を伝えました。
このとき、心の中で自分に言い聞かせました。
「これは私の権利であり、私の人生。どんな反応があろうと、引き下がらない」
師長は取り合わず、副部長へ
結局、師長は話を聞く姿勢を見せず、
「ちょっと考えておいて」と言って手術室を出て行きました。
非常にぶっきらぼうな言い方で、明らかに怒っていました。
「この人と話しても無駄だ…」
そう感じた私は、次の手を考えました。
それは、副部長に相談すること。
師長に話しても理解してもらえないなら、さらにその上司に直接話そう――そう決めました。
副部長への面談でも…有給バトルは続く
そうして、後日、看護部の個室で副部長との面談を行いました。
内容は師長との面談と同じく、
- 退職したいこと
- 有給をすべて消化したいこと
- 退職の時期
についてです。
しかし、副部長の反応も予想通り厳しいものでした。
「私には娘がいるけど、もしあなたが私の娘なら、
今までお世話になった病院を辞める時に、
有給を全部消化するのはちょっと非常識というか…
新卒からお世話になった病院に、
恩返しできていないんじゃないかと助言すると思うよ」
……意味がわかりません。
有給は「権利」です。
その時期まで頑張ってきたからこそ与えられたものですし、もともと法律で定められた権利ではないでしょうか。
「権利を行使することは、病院への恩返しと矛盾するのか?」
そう考えると、納得ができませんでした。
結局、副部長も看護師としての常識を私に刷り込んできただけでした。
否定されたことでさらに強まる決意
結局、師長・副部長との面談で、
まるで今まで頑張って働いてきた私を否定されたような気持ちになりました。
そしてより一層
「今まで頑張って働いてきた証であり権利である有給とボーナス、必ずどっちも取って辞めてやる。」
と心に誓ったのでした。
そして、私はまた別の相談先を探すことになります。
▶︎次回:労基に相談した日|「私の認識は間違っていなかった」と思えた瞬間【看護師リアル体験談】
コメント