「夜勤は慣れるよ」
看護師になったばかりの頃、何度もそう言われました。
確かに、最初はみんなつらい。
だから私も
「しんどいのは今だけ」
「そのうち慣れて平気になる」
と信じていました。
でも、2年間何度夜勤を重ねても、私の体は慣れることはありませんでした。
夜勤を始めて起こり始めた変化
私が勤務していたのは、2交代制の病棟でした。
夜勤は看護師3人で、仮眠のための休憩時間は
- 21時〜24時
- 24時〜3時
- 3時〜6時
という体制で回っていました。
「仮眠時間が2時間やそれ以下しか取れない」と他の病棟の同期が言っていたので、
緊急事態がない限りは1人3時間仮眠が取れるというのは割と恵まれた環境だったと思います。
実は私の場合、24時〜3時に仮眠が取れたときは、体調を崩すことはほとんどありませんでした。
問題が起きていたのは、それ以外の時間帯に休憩に入らなければならなかったときです。
24時〜3時に起きていると、必ず体調を崩した
24時〜3時に起きていると、必ずと言ってもいいほど毎回体調を崩していました。
この時間帯に起きていると、
- めまい
- 吐き気
- 実際に吐いてしまう
ということが、何度も起こりました。
ナースステーションで座っていても、おむつ交換のためラウンドしていても、です。
その時間帯に意識があるだけで、体が受け付けない感覚でした。
「自分が倒れたら、誰かに負担がかかる」苦しさ
夜勤中、私が体調を崩してしまうと、
もう1人は仮眠中なので、病棟には実質1人しかいない状態になります。
私がトイレで吐いている間、
少し横にならせてもらっている間、
その1人の看護師さんに負担がかかってしまう。
病棟を2人に任せて、私は救急外来に降り診察をしてもらったこともありました。
そのことが、本当に申し訳なくて、苦しかったです。
24時〜3時の間に仮眠が取れれば問題なかったため、
私の休憩時間を固定してもらえば解決するんじゃないか、と思いましたが
- 私だけ休憩時間を固定してもらうのはわがままなんじゃないか
- 自分の体質を理由に、周りに配慮を求めるのは違うんじゃないか
そんなふうにも思っていました。
ただ、お願いしやすいメンバーの時には事情を話して休憩時間を調整してもらったりなどして夜勤は続けていました。
クリニックで薬をもらっても、根本的には変わらなかった
どうしてもつらくて、
プリセプターの先輩に相談し、その先輩が通っていたクリニックを紹介してもらいました。
そこでは根本的な原因はわからず、
「自律神経の問題かもね」と言われました。
結局吐くことを防ぐための
- 胃酸を抑える薬
- 吐き気止め
を処方してもらい、夜勤の夕食後に服用するようになりました。
それから吐く回数は少し減りましたが、
完全になくなることはありませんでした。
ストレスではなく「体質」だと気づいた瞬間
「それはストレスが原因なんじゃない?」
そう思われるかもしれません。
でも私の場合、
家にいる日でも、24時〜3時に起きていると気持ち悪くなることがありました。
仕事の日でも、休みの日でも、
起きていても、横になっていても、
夜更かしして起きていると、
24時を過ぎると病棟で感じたのと同じめまいや吐き気を感じるのです。
そこで初めて、
「これは仕事のストレスじゃない」
「そもそも、私の体が夜勤に対応できない体質なんだ」
と気づきました。
夜勤に慣れないまま、続けていたと思う
その後、こうした状況を理由に、
看護副部長から最初の1年間は夜勤のない手術室への異動を提案してもらいました。
異動が決まるまでは、
「もう少し頑張れば慣れるかもしれない」
そう思って病棟で2年間夜勤を続けていました。
でも今振り返ると、
あのまま病棟で働き続けていても、夜勤に体が慣れることはなかったと思います。
夜勤ができる人もいる。でも、できない人もいる
夜勤に入れば手当がついて、給料が上がります。
病院によっては夜勤専従で働いている看護師さんもいます。
もし私が夜勤に何の問題もない体質だったら、
給料のいい夜勤専従という働き方を選んでいたかもしれません。
でも私は違いました。
だから私は、
「夜勤がない働き方をする」
そう決めました。
夜勤がつらいあなたへ
夜勤がつらいのは、
努力不足でも、根性不足でもありません。
体質的に合わない人がいる
それだけのことです。
もし今あなたが、
夜勤で体調を崩しながら「慣れなきゃ」と自分を責めているなら、
一度立ち止まってほしいです。
あなたの体が出しているサインを、無視しないでください。
夜勤に入れば、手当がついて給料は上がります。
実際、夜勤を頑張っている看護師さんもたくさんいます。
でも、看護師=夜勤必須ではありません。
夜勤がない働き方も、看護師としての選択肢の一つです。
私は、夜勤に耐えられない体質でした。
それを「甘え」や「逃げ」だと思って、無理に続けようとしていた時期もあります。
でも今は、はっきり言えます。
給料よりも、あなたの健康の方がずっと価値があります。
夜勤手当がついても、
体調を崩し、吐き気に耐えながら働く毎日は、
私にとって「得」ではありませんでした。
もしあなたが今、
夜勤で体調を崩しながら
「これが普通だから」「みんなやっているから」と我慢しているなら、
その考えを一度、手放してみてください。
あなたの体は、代わりがききません。
看護師の働き方は、一つじゃない。
夜勤をしない選択をしても、あなたの価値は何も下がりません。
このブログが、
「自分の健康を優先していいんだ」と思えるきっかけになれば、
とても嬉しいです。
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